車のカスタム（改造）をすると構造変更手続きを行い、
公認車検に通したあとで、
車検に受かることで公道を走れるようになります。
ただし、
すべてのカスタムに構造変更検査が必要というわけではありません！
今回はこの構造変更と公認車検についてご紹介！
構造変更とは
構造変更とは、、、
車の安全基準を満たした範囲内でカスタム（改造）を行った際に必要な手続きのことです。
申請と検査を行わないと違法改造になってしまう大事な手続きです。
必要な例として、
改造車を車検に通すためには「構造変更申請」が必要です。これは車の安全基準を満たす範囲でボディ外寸や乗車定員の変更を行う場合の手続き。
va bene様 1-1 構造変更申請の概要と注意点
例えば 後部座席を取り外して荷室を拡大するケースや、4輪駆動車で車高を上げるリフトアップというカスタムを行った場合などが該当します。 構造変更は申請をして検査を受けなければ違法改造になるので必ず行うようにしましょう。
構造変更に必要な書類
構造変更に必要な書類は、
■ 車検証
■ 自動車検査票
■ 点検整備記録簿
■ 自賠責保険証明書
■ 自動車重量納付書
■ 改造自動車等届出書
■ 改造等概要説明書
■ 改造箇所の添付書類
■ 手数料納付書
などです。
強度検討書、計算書なども作成します。
このとき、
特に足回りやオーバーフェンダーなど、
安価な外国産のパーツによく見られるのですが、
使用するパーツ類に強度証明書がついているパーツを使用していないと、
強度の計算ができないため通りません。
コストはかかってしまいますが、
強度証明書がきちんとついたパーツ類を使って、
カスタムを行うことを強くおすすめいたします。
公認車検で合法車両に
カスタム（改造）車両を車検に通すには、
構造変更の申請を行ったあとに、公認車検を受ける必要があります。
公認車検とは、
違法改造車から合法車両に申請登録を行うことです。
大まかに以下の6箇所をカスタム（改造）すると、
構造変更の申請と公認車検が必要になってきます。
■ エンジン
■ 駆動系
■ 走行装置
■ 操縦装置
■ 制御装置
■ 緩衝装置
では、
次にどんな改造に申請が必要か、
代表例をご紹介いたします。
エンジンの改造
エンジンの改造の内容は、
■ 型式の異なるエンジンの乗せ換え
■ エンジンの総排気量を変更
などです。
SNSなどで流行っている、
海外のエンジンスワップなどは日本では構造変更が必要ですので、
安易に真似をして行動を走ったりしないようご注意ください。
駆動系の改造
駆動系の改造の内容は、
■ プロペラシャフトの変更
■ ドライブシャフトの変更
■ トランスミッションの変更を伴う改造
■ 駆動軸数の変更
などです。
走行装置の改造
走行装置の改造の内容は、
■ フロントアクスルやリヤアスクルの変更を伴う改造
■ 軸数の変更を伴う改造
などです。
操縦装置の改造
操縦装置の改造の内容は、
■ ハンドルの位置の変更
■ 操舵軸数の変更
■ リンク装置の変更
などです。
制御装置の改造
制御装置の改造は、
■ ブレーキ構造の変更
などです。
ディスクブレーキからドラムブレーキに変更する場合など
に必要になってきます。
緩衝装置
緩衝装置の改造の内容は、
■ サスペンション種類の変更
■ 緩衝装置の懸架方式の変更
などです。
サスペンションをエアサスに変更した場合や、
ロアアームなどを変更した場合に必要になってきます。
いわゆる、『足回りのカスタム』といった場合には
必要になりやすいのでご注意ください！
その他の改造
『外寸』『重量』『乗車定員』『形状』『排気量』などが
変更になった場合には構造変更の申請が必要です。
改造例として良い記事があったのでご紹介いたします。
・大幅な外寸の変更した場合:車の長さや高さが4センチ以上、幅が2センチ以上の変更となる改造
va bene様 改造車を車検に通すための構造変更や公認車検とは？
・乗車定員の変更を伴うもの:オーディオカスタムでリアシートをなくした場合など
・形状の変更を伴うもの:箱型の車の屋根を切って、オープンカーにした等、
車検証の「形状」の変更をともなうケース
・原動機の変更、総排気量の変更:エンジン載せ替えやボアアップによる総排気量の変更など
オーバーフェンダーの取付やベタベタな車高調整などにも必要ということです！
構造変更が必要ない『指定部品』とは
指定部品とは、
安全基準を満たしていれば、
構造変更申請を行う必要がない部品のことで、
許可されているものは以下のとおりです。
指定部品を使ったカスタムであれば車検を通すことが可能ですが、
先述したように、
車のサイズ・重量が変わってしまった場合は車検に通らない場合もあります。
車検時にも細かい規定がたくさん
構造変更の申請と公認車検を通したあとに、
車検に通すのですが、
車検でも細かい規定がたくさんあります。
よくあるドレスアップカスタムの面で言えば、
フロントガラスのスモークフィルムや
ヘッドライトプロテクションフィルムなど、
透明度や光量の基準があります。
また、ヘッドレストにモニターを埋め込む場合は
強度が基準値に達しているかなども見られます。
カスタムは専門店で！
カスタムを行う場合、
パーツ類をご自身で探す方は多いと思います。
ですが、
カスタム車両を車検に通すまでに膨大な数の決まり事があります。
一般道を安全に走行するためにも、
パーツを注文する前に、
ぜひ一度カスタムショップなどの専門店にご相談いただき、
合法車両にすることをご検討ください。
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